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「栄養指導を受けた健診二次受診者の特徴」の研究の紹介

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2021/02/15

生涯にわたって健康的な生活を送るためには、生活習慣に関して継続的な指導・見直しを行うことが大切です。生活習慣病の予防のために行われる特定健診では、複数回の栄養指導で健康状態が改善した人が多くみられ、二次受診率の向上や栄養指導の充実が叫ばれています。
そこで今回は、ブラザー記念病院・愛知みずほ大学大学院による「栄養指導を受けた健康二次受診者の特徴」の研究を一部紹介します。

栄養指導を受けた健診二次受診者の特徴に関する研究方法

本研究では、A県N市の企業立B病院併設型の健診センターにおいて、栄養指導を受けた健診二次受診者を対象とし、健診時の身体状態や栄養指導の際の食生活調査票、栄養指導カルテに記載されたデータなどを分析しています。また、対象者の属性や、疾病別の年齢層と性別との関連、疾病と肥満との関連、疾病と20歳時からの体重変動量との関連、食生活の傾向、栄養指導内容などに関して検討・考察しています。

栄養指導を受けた健診二次受診者の体重変動に関する考察

本研究では、男女ともに脂質異常症を持つ人が多く見られました。また、脂質異常症を持つ人は、20歳以降から体重が大きく増加していることが多い傾向にありますが、本研究における脂質異常症を持つ人は、20歳以降から体重が大きく増加している人が3割と少ない傾向にありました。
この結果に対し、本論文の作者は、脂質の割合が高い食事を多くとっているものの、体重増加に影響がないカロリー摂取量のため、食生活に注意を払うことができなかった可能性があると推察しています。

栄養指導を受けた健診二次受診者の食生活に関する考察

本研究では、脂質異常症・糖尿病・高血圧症を持つ男性は、飲酒習慣があることが明らかになりました。先行研究において、40〜50代の働き盛りの年齢層の人は、肥満や飲酒過多による糖代謝、肝機能異常などが認められており、本研究においても飲酒習慣が生活習慣病の発症に関係している可能性を示唆しています。また、脂質異常症を持つ男性は、油・肉料理や丼物の摂取頻度が高く、21時以降に夕食をとっている人が多い傾向にあり、食事の内容や夕食をとる時間が脂質異常症に繋がっていると考察しています。
さらに、脂質異常症・糖尿病・高血圧症を持つ女性は、間食習慣があることが明らかになりました。先行研究において、お菓子の摂取比率が高いと血清総コレステロールや血清LDLコレステロール値が増加し、肥満や糖尿病、循環器疾患などの発症率が高くなる傾向にあることから、若い頃からの間食習慣が数十年後の健康に影響する可能性を示唆しています。

今回のまとめ

今回は、ブラザー記念病院・愛知みずほ大学大学院による「栄養指導を受けた健康二次受診者の特徴」の研究を一部紹介しました。研究内容の詳細は、以下のURLより閲覧することが可能です。

永田 優子・土田 満「栄養指導を受けた健康二次受診者の特徴」(瀬木学園紀要 No.16 2020年3月発行)