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「栄養教諭の職務実態と教職員・家庭・地域等の連携状況との関連について」の研究の紹介

その他

2021/02/15

栄養教諭は、学校において食に関する指導を行い、子どもたちの望ましい食習慣の形成を促進する役割を担っています。しかし、栄養教諭は、給食管理に多くの時間が費やされ、食に関する指導や、教職員・家庭・地域との連携が進んでいないという課題があります。
そこで今回は、愛知みずほ大学大学院による「栄養教諭の職務実態と教職員・家庭・地域等の連携状況との関連について」の研究を一部紹介します。

栄養教諭の職務実態・連携に関する調査方法

本研究では、栄養教諭が行う職務の実態や、栄養教諭と教職員・家庭・地域の連携に関して明らかにすることを目的とし、文献による分析とアンケート調査を実施しています。
アンケート調査では、栄養教諭の属性や職務遂行状況、職務の満足度、職務内容の重要性の認識、連携状況などの項目を設け、自由記述形式で給食管理と食指導の悩みや連携に必要な力、うまくいった事例などを調査しました。

栄養教諭の職務遂行状況に関する考察

栄養教諭の職務遂行状況は、調理場にいる時間が平均3.1時間/日、給食事務を行っている時間が平均3.5時間/日、食育授業回数が平均27.6回/年、給食における指導回数が平均45.5回/年の結果が得られました。また、自由記述において、勤務時間内で給食業務に多くの時間がかかることや、児童・生徒・保護者に対する個別の相談指導を重要と捉えているものの、職務として実施できていないことが明らかになりました。
この論文の作者は、栄養教諭が調理場や給食事務に多くの時間を割いていることから、勤務時間内に児童・生徒・保護者に対する相談指導を実施することができていない可能性があると推察しています。また、栄養教諭の受け持ち学校数や職員との事務作業の分担、学校管理職の理解不足などを改善する必要性を示唆しています。

栄養教諭と教職員・家庭・地域との連携に関する考察

栄養教諭と教職員・家庭・地域における連携状況においては、栄養教諭の年齢や経験年数などの属性との関連性がほとんど見られませんでした。また、自由記述においては、調理員や担任との調整などに関して具体的な悩みが挙げられ、連携・調整を行うために必要な能力としてコミュニケーションや能力などが挙げられました。この論文の作者は、個人同士の関係性を調整した上で、栄養教諭がコミュニケーション能力や発信能力などを高める必要があると考察しています。
また、校内での連携に比べて地域との連携が少なく、地域連携の内容と手法のマニュアル化や地域連携コーディネーターの配置、養護教諭との協働などにより、地域と連携するための体制づくりを行う必要性を示唆しています。

今回のまとめ

今回は、愛知みずほ大学大学院による「栄養教諭の職務実態と教職員・家庭・地域等の連携状況との関連について」の研究を一部紹介しました。研究内容の詳細は、以下のURLより閲覧することが可能です。

木村 具子「栄養教諭の職務実態と教職員・家庭・地域等の連携状況との関連について」(瀬木学園紀要 No.16 2020年3月発行)